滑り込む列車の運転席には

二人の男性がいる

そう、今日の運転士は見習いの若者

となりに指導係

見習い運転士がやっとのことで停止させた列車に乗り込む私

ドアが閉まって

体が後方に取り残される 加速・・・

ああ、彼の、そろえた両手が、ハンドルを、手前に・・・・

 

それにしても こんなに運転士が気になるのは 久しぶりだ

列車が右カーブで傾くたびに

彼の首から上が 右に傾く のが

見える

見習い運転士の目にはどんな風景が広がっているのだろう

あなたの目に

なりた・・・

と思った瞬間

急停車する列車

わたしは幌に 手をついた

その瞬間 わたしの手は運転士の手と つながれた・・・

 

 ああ、ずいぶんと体温の高い、柔らかい手だ・・・

 見習い運転士の手は・・・

 大きくて、柔らかい・・・

そのまま運転士の きちんとそろえられた 両手袋が わたしのほほや 両肩や 腰までも 包んでゆく ・・・・連結部分の幌はすてき そこは運転士の亀裂 運転士のヨジレ 運転士のねじれの位置 運転士の 隙 運転士の 隙間 運転士の・・・ふっと気を抜いたときに漏れるためいき 運転士の・・・・・本人すら気づかぬ 交感神経の 興奮・・・連結部分の幌とは そのようなものだ・・・

列車に乗る ということは 悲劇的なほどの絶対性で 運転士に包まれてしまうということだ 運転士にその体をすべて投げ出す ということだ ・・・・ 運転士の手のひらに握られた乗客たちが 運転士ブラボー と 口にしないまでも もう 運転士に 全裸ささげて どうとでもしてください 信じていますから 乗客は運転士の 妻ですから・・・なんて 気分・・・ガガ ガ ガガ・・・ ああ、緊張しているのね、その手が汗ばむ、かわいそうな運転士、あなたに抱かれながら あなたの指先の動きをそっとこの身に感じながら わたしはあなたに ガッタン ガッタン 同情すら している・・・

でも運転士 あなたは 乗客の 存在に まだ 気がついて いません

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