「たくさんの育児のやり方があって、どれを信じてやればいいかわからない。」というように、子育てをする上で情報がありすぎることも問題になっているのではないでしょうか。

 そんな子育ての1つのガイドとして、「脳」という視点で考えたときに効果的な子育てがあります。瀧靖之の著書『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』です。この本には、脳の観点から考えた子育て法について興味深い説明があります。
 乳幼児期は特に発達スピードが著しいため、どういうことをやっておけば子どもの脳によいか、筆者の経験も含めご紹介します。

■1つの能力を伸ばすと「他の能力」も伸びる

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△出典:日刊アメーバニュース
 まず脳の機能として、”汎化作用”というものがあります。これは1つの能力を伸ばすと、それに関連する能力も伸びていくというもの。たとえば、本を読む能力を伸ばすことで、思考能力、記憶力、感性など他の能力も伸びるというものなんですね。
 この脳の性質を活かすには、子どもが熱中していることや興味を示していることを応援してあげれば、その周辺の能力もアップしていくということになります。

脳は「好奇心」で育てる!

 どうやったら子どもが熱中したり、興味を示したりしてくれるのでしょうか?それは子どもが“好奇心を持つこと”。
 特に0~3歳ころは、脳は目や耳から発達していくので、絵本や図鑑、音楽などが子どもにとってはいいようです。たとえば、音楽は言語を司る脳の機能と同じ部分を遣うので、言葉の能力も育っていくと言われています。子どものうちからいろんなことを体験させて、子どもが好奇心を持つことを見つけて、それを突き詰めていくといいでしょう。

■3~4歳期は「好き・嫌い」の分かれ目!?
 さて、親としては「こういうところに興味を持ってもらいたい!」と思ったりしますが、子どもが3~4歳になる前に経験させておくとなじみやすいようです。

 子どもは3~4歳ごろに好き・嫌いが出てくるので、そのころに体験させて、「嫌い」となってしまうとなかなか興味を持ってもらえなくなります。ですので、それまでに触れさせて身近なもにさせておけば、小さいころからあったものという認識になるので、抵抗感がなくなります。

 もし5歳を過ぎてしまってても大丈夫です。たとえば、子どもに図鑑を読ませたいが興味を持ってもらえないとき、筆者が子どもの興味をひくときに使うテクニックですが、自分が図鑑を思いっきり楽しんで読むのです。そうすると、親が見ていて楽しそうなものに子どもは興味を示すので、そのまま子どもに読ませてあげます。

 さらに一緒に読むことで、子どもに楽しいポイントを説明したりして、子どもの好奇心を育むこともできますね。
■子どもに笑顔を見せてあげることが一番の脳育

 脳については、実際どうなっているかわからないので「本当にそうなの?」と考えてしまいますが、科学的にも有効なデータがあるテーマについては参考になるのではないかと思います。

 一方で、筆者は子どもに対して、愛情いっぱいの気持ちで日々接していれば、子どもは伸び伸びと育っていくと考えています。子どもが親に大切にされていれば、自己肯定感が育ち、自分に自信をもっていろんなことにチャレンジできるようになり、好奇心も育っていくからです。

 また、プラスの感情が脳にとってもいいことが様々な研究からわかっており、セロトニンなどストレスを解消する物質が出るようになります。子どもが親の笑顔で楽しくなれば、幸せになっていくので、子どもに笑顔を見せてあげることが一番の脳育かもしれませんね。